FXは年齢や性別、職業に関係なく、本当に多くの人がやっています。
事実、私がサラリーマン時代だった頃も「時間の融通」そして「レバレッジ」を考慮してFXを選択しました。
ですが、FXを始めたからと言って必ず資金を儲けられるわけではありません。
今回は「サラリーマンでFXをやっている人」にインタビューをしましたが、その方もFXで損失をしたとおっしゃっています。
では、「なぜFXを選択したのか?」「なぜ資産を失ってしまったのか?」気になる詳細を見ていきたいと思います!
■サラリーマンがFXを始めたキッカケ
『北海道在住 50代前半 Sさん 男性へのインタビュー』
ずいぶん前になってしまいますが、2004年ごろから個人資産に余裕ができたので、ネット証券で口座を開設し、株取引を始めました。
開設当初は株だけの取引でしたが、「平日の日中しか取引できない」「自分の思った金額で約定されない」など、普通のサラリーマンだった自分には不満がありました。
そこで目についたのがFXです。
それまでテレビなどで見聞きはしていましたが、どのようなものかちゃんと調べずにスルーしていました。
ただ、調べていくうちに、
「基本的に月~金24時間取引ができる」
「銘柄選びが余り必要でない」
「特別な契約が必要なく売り注文ができる」
など、自分の不満を解消してくれそうだったので、同じネット証券にFX口座を開設することにしたのです。
■FXでビギナーズラック!しかし、その後は惨敗・・・
リアルタイムに値動きするFXツールのグラフを見ていると、何かすごい取引ができ、必ず儲けられそうな気にもなりました。
早速FXに関連するネット情報や専門書などを買い漁り、少し知識がついてきた(ほとんど独学)ところで「自分でもテクニカルな分析ができるのではないか」と思い始めました。
そして、グラフがこの形、この動きになったら、買いだ!売りだ!とたくさん注文を出してトレードする毎日に。
ですが、運が悪いことにそれは『ビギナーズラック』ということに後から気付きました(笑)
最初のころは結構儲けさせて貰ったことから天狗になってしまい、「もしかしたらFXで食っていけるんじゃないか」と思ったりもしていました。
けれども、今では素人がいくらテクニカル分析や世界情勢を考慮した取引をしたところで、大きな波には太刀打ちできないと思っています。
記録をひっくり返してみると、2004年10月から2006年2月まで約200万円、2006年7月から2007年7月まで25万円。
もちろん「溶かしてしまいました」(笑)
損失です(笑)
今思うと、最初の2004年10月から1年半よくもったな、と思ってます。損をしたけど、よく頑張ったと自画自賛です。
次の2006年7月から1年は、前回の失敗を学習して「同じ轍を踏まないぞ!」と心に誓って始めたのですが、同じ轍を踏みまくり、また「溶かしてしまいました」。
先の記録が正確ではないので、恐らく300万近くをFXで「溶かしてしまった」と思います。現金で普通車を購入できる損失ですが、今考えてみると良い勉強代だったと思っています。
■なぜFXで失敗したのか?
なんでこんなに損失したのか、今考えてみるとひとえに「自分の意志の弱さ」と「楽観すぎる見込み」が原因と思います。
資産が少しでも減ることを嫌がり、ストップを入れないまま取引を開始。自分の思った方向に推移しないと、いつかは反転するだろうという、何の根拠もない思い込みで取引を継続。
そして、塩漬け状態。
ただ、塩漬けが許される余裕資産を持っている訳ではないので、最終的には強制退場。
今でも2006年2月、200万円近くが「溶けてしまった」瞬間を覚えています。
値がいくらになったら強制退場だということは認識していましたが、そこまで追い詰められると、値動きを見つめているだけで実際には何もできない。
最終的には数百万が十数万円になったと記憶しています。
これからFXを始める人は私と同じ轍を踏まないようにして下さい(笑)
実際にエントリーしてみればわかりますが、「何となく」でポジションを持つことが一番危険であり、資産を吹き飛ばすのも早いです。
そうやって含み損が増えていくと次第に「損切り」が出来なくなってしまって「塩漬け状態」。
これがFXで失敗する人の典型的な流れになるかと思います(笑)
私もこの典型的なパターンにはまってしまいました…(泣)