FXは少額で始めることが出来るので、他の投資よりも参入障壁が低いと思います。
だからといって「簡単に稼げる」と言っているのではないので注意してください。
それこそ学生や主婦はサラリーマンに比べて日中にトレード出来る人が多いので、FXに希望を抱いて参加する人もたくさんいますが、先にも述べた通り「簡単に稼げる」わけではありません。
今回は主婦の方で『270万円という大きな損失を出してしまった過去』を持つ方にインタビューしたので、なぜそこまでの損失がでてしまったのか?FXで失敗した原因はなにか?という部分をシェアしていきたいと思います。
同じような失敗をしない為にも、FX初心者やFXで勝てない人は是非チェックしてみてください。
■FXの成功談を聞いてトレードを決意
『九州地方在住 40代前半 Kさん 女性へのインタビュー』
何気なく見ていた夕方の地方の情報番組のインタビューで、20代の男性が最近始めたばっかりのFXで「15万円が1000万円になった」と言っていて、そんなことがあるのかとびっくりしたのと、うらやましいと思っていました。
その時子供が産まれたばかりで「お金がこれから必要…」という状況もありますが、一攫千金とか思っていなくて、「毎月少しプラス出来たらいいな♪」という気持ちをFXに抱くようになりました。
そのインタビューの人はFXのことを「そんなに難しくないと思うしほとんど上がるか下がるかの2択しかないのでそのうちにプラスになる」と語っており、私はその言葉を真に受けてしまいました。
私は「FX」という言葉自体は聞いたことがありますが、知識としては皆無に等しかったので、それからというものスマホでいろいろ調べることから始めたのです。
他にもFXで「毎月利益を出してそのお金で生活している」という主婦の情報を沢山みつけ、更にFXの可能性を感じると共に、どんどんFX魅力に引き込まれていったのです。
ですが私はFXについて全く知らなかったので、スマホだけでなく、とにかく本屋さんに通って調べることにしました。
金融知識も専門用語も全く知らない状況だったので、エントリーの仕方さえ分からず、まず本屋はさんで立ち読みしながら独学で勉強をスタート。
そして手法が沢山あることも知って、「こういう流れの時はこうなんだ!」と完全に「分かったつもり」になっていました。
それから実際にトレードに入る段階になりましたが、最初からお金をかけるのは怖かったので、まずはデモトレードがあるFX口座を選んで『3ヶ月間』コツコツと練習することにしました。
いざトレードをしてみると、本で勉強した“チャートの動き”というのは中々あらわれることはなく、そのチャートが出現するのをただただ眺めていた状態です。
それでもデモトレードですが50円ずつくらいプラスになっていったのです。
■損切り出来ずに大きな損失
FXをはじめて最初の月は主人にも内緒で50円プラスをやり続けて、5000円ほどプラスになりました。
ただ、マイナスになった時の対策は正直分かっていませんでした。
でも、「最終的にはプラスに戻ってきてるから」と楽観的な考えをしていたので含み損を抱えてもそのまま放置。
「含み損が出たとしても決済しなければマイナスにならないかも♪」そう勘違いした私は次第に大きくかけてみるようになってしまい、1年半で結局は『270万円の損失』を出してしまいました。
もちろん主人には今でも秘密ですが怖くて言えないです。
こうなってしまったのは、2ヶ月目も4万円プラスになったことがきっかけで3ヶ月目に調子にのったことにあります。
レバレッジを高くした時からマイナスが膨らみ、損切りになるのが怖かったので資金を追加して含み損が減るのをひたすら待っていました。
過去の経験からも放置することでそのうちプラスに戻ってくると思っていたので…。
でも結局は更に損失が拡大してロスカット。
本当に情けないですが、これで『270万の損失』が確定したのです。
■FXで失敗した理由とその後
本屋さんから始まって、チャートの仕組みは分かっていたつもりになっていましたが、なんで上がったり下がったりするのか、ということを全く理解していない状態でした。
突発的に買ったポジションもどんどん円高方向へと進み、二度と戻らないような金額になってしまったのでその分マイナスも拡大。
そこで、初めて他の人のブログなどをみて、決まった時間にいろいろな数値の発表(経済指標)があることを知り、トレードの考え方や手法を学んだのです。
ですが、それは損失を出した後だったので、ポジションを持つ前にこうした情報を全く知らなかったことが大損してしまった最大の理由だと思っています。
『270万』という大金を簡単に失ってしまったこと、そして自分の浅はかな考え方を振り返ると本当に悔しく悲しい思いになります。
それからというもの私は怖くてFXに手を出すことができないでいます…。